サイクロン、ハリケーン、台風の違いとは?シンプルに解説します!

衛星からの目を含む熱帯低気圧の写真。サイクロン ハリケーン 台風 AUSTRALIA

2019年2月オーストラリアの東海岸では、cyclone Oma サイクロン オゥマが猛威を振るいました。連日耳にするcycloneという単語。。。

そう言えば、

Cyclone サイクロン、

Hurricane ハリケーン、

台風。。。

どれもものすごいレベルの嵐だとは分かるのだけど、実際その違いって何?

調べてみたら、それは意外とシンプルでした!

順を追って世界一わかりやすく説明します!

結局のところ 熱帯低気圧 である

そもそもの嵐の正体である「熱帯低気圧とは?」ってところから始めますね。

熱帯低気圧とは、熱帯から亜熱帯地域の海上で発生する低気圧のことを指し、強い風と雨を伴います。

暑さ 熱帯 < 亜熱帯

シンプルに低気圧とは、天気が悪いですね。逆に高気圧だと天気が良い。

熱帯&亜熱帯地域の例

オーストラリアでは北部&東海岸、ブリスベンなど。

アメリカ周辺では、カリフォルニア州南部、フロリダ州北中部、メキシコ湾岸北部、アマゾン川流域など。

日本では、沖縄県那覇地方&東京都硫黄島、沖縄県宮古島、石垣島など。

この熱帯低気圧が強くなったもの=発達したものが、cyclone,hurricane, 台風です。

発達するには、海水の温度が26.5度以上が保たれるなど、諸条件があります。

そして、この熱帯低気圧は上空で回転しながら、発達していきます。気象ニュースで見る衛星からの写真のアレですね。

ちなみに、この熱帯低気圧、北半球では時計回りに発達し、反対に南半球では反時計回りに発達します。

発生地による呼び名の違い

そして、発生した地域によってこの呼び名が変わります

地域区分は、、、

cyclone:北インド洋と南太平洋で発生した最大風速が17.2m/s以上の熱帯低気圧
インドや、わたしの住むオーストラリアでは、cycloneという単語を使います。

例)サイクロン・オゥマ ← 2019年2月に来ていたもの

hurricane:日付変更線からアメリカ大陸までの太平洋上と、アメリカ大陸からヨーロッパ大陸、アフリカ大陸までの大西洋上で発生したもので、かつ最大風速が32.7m/s以上の熱帯低気圧。

*この地域において、最大風速が17.2m/s以上32.6m/sまでは、トロピカル・ストームと呼ばれ、ハリケーンよりも弱い規模の熱帯低気圧ですが、あまり耳慣れないですね。”ハリケーンが発生”=かなりの規模の熱帯低気圧ってことと思って良さそうです。

例)ハリケーン・カトリーナ

台風:北半球で、東経100度から180度の北太平洋で発生した最大風速が17.2m/s以上の熱帯低気圧。
東南アジアから日本を含んで日付変更線までですから、日本や台湾なんかで発生するものですね。

例)伊勢湾台風

世界白地図にサイクロン、ハリケーン、台風が色分けで示されている

この地図上で熱帯&亜熱帯地域以外で色が塗られているが、熱帯低気圧は通常発生しないと考えられている

wrong!これは違う

このように、発生地によってその呼び名が変わるので、

「オーストラリアに大きなハリケーンが来ているらしいよ」とか、

「アメリカのフロリダを襲ったサイクロンが、、、」とか、

「今回の台風16号は、サイクロン並みだったな」とかはぜーんぶwrong! 間違えですよ〜

また、熱帯、亜熱帯地方でない地域では、”熱帯低気圧が発達する条件である、海水の温度が26.5度以上を保つ環境”にはないため、

「フィンランドでハリケーン発生!」とか、

「シベリア沖で大型の台風が発達中!」なんてことは、通常はありえないってことですね!

ただ、一度、発達した熱帯低気圧が、熱帯、亜熱帯地方の外へ向かうことはあり得ます。

さらに、

「ブリスベン市内で大型cycloneが発生!」これもwrong! 間違いです。

なぜなら、熱帯低気圧は海上で発生するので、海のないブリスベン市内ではcycloneは生まれない、ですね。

英語でtyphoon?

わたしの手元にあるジーニアス和英辞典で、台風はtyphoonとなっています。

世界気象機関が定める熱帯低気圧の4分類の最上級クラス(最大風速が32.7m/s以上)が、typhoonという単語を用いているので混同しがちですが、話の流れ的には必ずしも、typhoon=台風ではないことがあります。

例えば、オーストラリアの気象ニュースで、

「今回のサイクロンは最大風速が32.7m/s以上で、タイフーンレベルです」と報道されたとしても、日本の台風を指しているわけではありません。

同じ単語なので、ちょっとややこしいですね~

ただ、一般的に日本の台風の話をする時は、英単語 typhoonで大丈夫です。

逆に日本の台風のことを、cycloneやhurricaneでは、実際ちょっと違うかなって感じですね。(でも、意味は十分伝わりますヨ!)

英単語メモ:
熱帯低気圧 tropical cyclone
低気圧 low pressure
高気圧 high pressure
南半球 the Southern Hemisphere
北半球 the Northern Hemisphere
(台風などの)目 eye, centre
嵐 storm
Australiaの気象局 Bureau of Meteorology – BOM
日本の気象庁 Japan Metrological Agency – JMA

ついでに語源は?

言葉の語源を知るとその単語の歴史が垣間見れます。

cyclone

ギリシャ語でcyclesサイクルを意味するkyklonから。cycle回転している嵐を指す言葉として生まれた。

hurricane:

マヤ神話で風、嵐、火の神を意味するhuracanウラカーンから。

台風:諸説あります。

1.ギリシャ神話の風の神であるtyphonテュポンから、英語のtyphoonになり、中国語の颱風になり日本語の台風になった。

2.アラビア語で、嵐を意味するtufanが、英語のtyphoonになり、中国語の颱風になり日本語の台風になった。

3.台湾付近で発生する嵐を台風(タイフーン)と呼びそれが欧米へ移った時にtyphoonとなり、再び台湾や中国に戻ってきた時に颱風という字を当てた。日本では颱の時ではなく台を当てた。

どれもそれっぽいですが、わたし的には3番の’台湾の嵐’説が好きですね。

まとめ

Cyclone, Hurricane, 台風の違いは、その強い熱帯低気圧が発生した場所により呼び名が変わるということですね。

くれぐれも日本の台風の季節がやってきた時に、「ハリケーンが本州に上陸するらしい、、、」なんて言わないように!

元々cycloneやhurricaneだったものが区分を超えて、日本の台風地域に来た場合は、’越境台風’と呼ばれ、’台風’を使います。

さて、意外とシンプルだった3つの嵐の呼び名の違い、これからはきちんと単語を使い分けて話せますね。

あなたが、嵐と聞いて連想するものは何ですか?(やっぱり日本人には、ジャニーズの嵐でしょうかね 笑)
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