読んだらスタバに行きたくなる一冊 The Starbucks Experience

コーヒー豆のバックグラウンドに本、The Starbucks Experience スターバックス5つの成功法則と「グリーンエプロンブック」の精神BOOK REVIEWS 読書レビュー

世界中の国々に展開し、コーヒーチェーン店ブランドトップといえば、誰もが納得『スターバックス』ですね。
たしかに“きちんとした”コーヒーを提供しているが、果たしてそのやや強気な価格設定はどこから来るのか、なぜこれほどまでに人を惹きつけるのか、その価値をあらゆる方向から証明しているのがこの一冊です。

原題:The Starbucks Experience // 5 Principles for Turning Ordinary into Extraordinary

邦題:スターバックス5つの成功法則「グリーンエプロンブック」の精神

この本は2020年の4月に読みました。
私が読んだ本は、2007年にアメリカで出版されたものです。

Author 著者 : Joseph A.Michelli ジョセフ・ミケーリ

1960年 生まれ

1981年 デンヴァー大学学部主席 心理学、哲学、政治学

1988年 サザンカルフォルニア大学 博士号取得

大学在籍中から精神医学論文を共著し発表。金融と経済の分野の論文を発表。

10代の頃からラジオ業界に入る。(大学学位期間8年はブレイク)執筆活動を本格的に始める2007年までラジオホストを務める。

現在は執筆活動のほか、講演家、企業コンサルタントとして活動中。

どんな人にオススメ?

・スタバ好きのあなたはますますスタバ好きに

・なぜ、あれほどまでに成功し、成長し続けていられるのか?と思っている人に

・ビジネスを持っている、ビジネス内で決定権を持っている人に

・ビジネスをスタートする人に

英語レベル

テーブルの上に、スタバ スターバックス コールドドリンク、白いお皿の上にスタバのケーキ スマホ

ビジネス書になりますが、シンプルで短い章立て、体験エピソードが多く紹介されている点、重要ポイントのメモがまとめられている点などから、英語中級者でもがんばって読めるのではないかなと思います。

誰でも知っているスタバという舞台裏に興味を持って読み進められるかと。

挿絵や図解は一切ありませんが、まとめメモが多いので要点がつかめやすいように構成されています。ページ数は200ページです。

英単語メモ:
・forge(v) 徐々に進む、急にスピードを増す
・vigilance(n) 警戒、用心
・mundane(n, adj) 日常の、ありふれた、つまらない
・detractor(n) 中傷する人
・unequivocal(adj) あいまいでない、明白な
・evoke(v) 引き起こす、再現する
・evolve(v) 発展させる、展開させる
・proponent(n) 提案者、よう護者
・unbeknown(adj,adv) 知られていない、気づかれずに
・gimmick(n) 策略、工夫

スタバ5つの成功の法則とは

この本でシェアされているスタバの成功法則は次の5つです。

Principle1:Make it your own
Principle2:Everything matters
Principle3:Surprise and delight
Principle4:Embrace resistance
Principle5:Leave your mark

見ての通り、ものすごく難しい複雑なことが挙げられているわけではないんですねー。

この5つのエリアごとに、スターバックスという空間で繰り広げられた様々なエピソードを通して、なぜこんなにもスタバは成功したのかが解明されています。

5つの全ての軸において、たくさんの気づきがシェアされているのですが、今回はわたくしマチルダが、もっとも共感した点を紹介します。

その前に、、、

スターバックスでは、従業員はパートナーと呼ばれているそうです
一緒にひとつのものを作り上げるパートナーと言ったところでしょうか

Principle1: Make it your own

スタバ スターバックス コールドドリンク、白いお皿の上にスタバのフード

さて、このパートナーたちがスタバ流おもてなし術を学ぶ冊子、“グリーンエプロンブック”には、スタバのパートナーとしての在り方コンセプトが5つ明記されています。

【Five Ways of Being】
・Be welcoming
・Be genuine
・Be considerate
・Be knowledgeable
・Be involved

これらってそこに金銭が介入するしないに関係なく、日本のおもてなしの心ですよね。

ちなみに、海外生活をある程度経験すると、日本でのサービス提供者側のサービス精神は、時にはこちらが恐縮するほど旺盛と感じます。(私が経験してきた)海外ではもう少しその関係はビジネスライクで、昔であればあるほどそんな感じでしたね。

スターバックスのお店で働くパートナーひとりひとり、来店客が『また戻ってきたい』と思うようなスターバックス経験をしていただくことをメインに考えて働いているのは、この5つの在り方が揺るがなくベースにあるからこそなんですね〜。

コーヒー店でありながら、自分を通してその目の前のお客がスタバでどんな体験をするかが重要で、コーヒーが一番先には提示されていないんです。

繋がり、もっと言うと絆を作ることにフォーカスした結果、人々がその居心地の良さ(体験)を求めてまた帰ってくる、他の人にも(その体験を)すすめる、結果ビジネス的利益もアップする、win-winの構造ですね。

居心地の良さ ⇒ 高い価値を生み出す

Be knowledgeable

スターバックスは、パートナーの教育に重きを置いていて、全てのパートナーは、入社後90日間で“コーヒーパスポート”と呼ばれる教育プログラムを完了。

本書によると、その教育プログラムでは、コーヒー豆産地、コーヒー豆農場とローストについて、コーヒーの味について、基本的なコーヒーの淹れ方などなどの知識をしっかり学ぶことができる仕組みになっているそうです。

やがてパートナーは、コーヒーマスター、コーヒー通に育て上げられる。

“コーヒーパスポート”はスタバの哲学が書かれた冊子で、パートナーのユニフォームであるグリーンエプロンのポケットにすっぽり収まるサイズだそうです。
最初から最後まで5分程度で読めてしまう、つまりちょっとした空き時間に目を通すことができるように作られているんですって。

人育ての人材教育って安価なものではないですよね。スタバは企業としてそこに力を注いでいます。

パートナーにとっても、それらの知識はお金では買うことのできない財産になります。

しっかりと知識の習得があれば、自信のあるサービスを提供することができます。そしてこれらが、どのスターバックスのお店に行ってもブレのないサービスを受けることができるひとつの理由でしょう。

逆説的に言うと、もしスタバが人との関わりよりも、商品開発やそれまで多くのビジネスで主流であったトップダウン経営を優先していたら、ここまでの成功とこれまで継続的な成長は遂げられなかったに違いありません。

Starbucks is not in the coffee business serving people but in the people business serving coffee.

と、あるように、この本において、いかにスタバのコーヒー豆が素晴らしいとか、社内の新商品マーケティングチームが優れているなどのストーリーはメインに語られていないです。

スターバックスがなぜ特別なのか、わかってきましたね。。。

まとめ

スタバ スターバックス 白い持ち帰り用コーヒーカップ

コーヒー通か?と問われたら、大手を振ってYesとは言えないマチルダですが、読み終えてみて、そこは全くもって関係なかったです。

この本を読む前はタイトルからして、経営幹部によるサクセスストーリーが書かれているものかと推測していました。

しかし、それは気持ちのいい程に裏切られ、そこで働く“人育て”こそが成功のキーであると教えてくれています。そしてその教えとは、決して複雑なことではないんですねー。

「思いやる気持ち」は私たちが子どもの頃からずーっと学んできていることです。

この心持ちは、とってもシンプルでいつでも誰でもが誰に対しても忘れずにいたい教えですね。家族、友だち、同僚や、赤の他人にだって出し惜しみせず接することを心がければ、みんなが居心地のいい場所、日常を特別な日に変えることも可能なのではないかな。

「スタバの一杯は高すぎる」と言われますが、その理由はこの本の中に答えがあります。

さてマチルダ、さっそくスタバに行ってみたくなりましたよ。

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