こんにちわ、オーストラリア在住のマチルダです。ブログへの訪問ありがとうございます!
今日は日本人にはなかなか馴染みのない『夏時間・サマータイム』について分かりやすく解説します!
ある日を境に時差を意図的に作るコレ、きちんと理解しておかないと思わぬトラブルにもなりかねないのでしっかり覚えてしまいましょう。
Daylight Saving Time デイライトセービングタイム
夏時間・サマータイムのことを、オーストラリアではDaylight Saving Timeデイライトセービングタイムと呼びます。
省略形は、DSTです。
口語では、Daylight Savingsもアリです。
アメリカやカナダではオーストラリアと同様にDaylight Saving Timeですが、ヨーロッパ諸国ではSummer Timeと呼ぶそうです。
オーストラリアはイギリスの流れを多く受けている国ですが、この辺は英語本来の意味をとったのかも知れませんね。
夏の間の長い日照時間を有効に使うために時計を調整する、と言うことに変わりはありません。
なぜ夏時間・サマータイム?
緯度が低い(赤道に近い)国では、一年を通してあまり日照時間に差はありません。
緯度が高い(赤道に遠い)国では、地球の傾きの影響で、夏と冬では日照時間にかなり差が出てきます。
シンプルに夏の日照時間が長い期間は、その自然の明るさを有効に使おうと言うのが目的で、時計を1時間早めます。
こうすることで、省エネルギー対策&経済効果アップとしてだけでなく、犯罪率や事故の発生率も下げると言われています。
また、就業時間など早く始まる分、終わるのも早いので、夕方を過ぎ夜7時8時になっても充分に明るく、一日をより長く使うことができるということになります。
オーストラリア国内で採用している地域は?
世界で6番目に広い面積を誇る広大な国土、日本の約20倍!
当然、同じ時間でも地方によって陽の傾きが違ってきますね。
基本情報として、オーストラリア国内は3つのタイムゾーンに分けられています。そしてそのうちの同じタイムゾーンの中でもDaylight Saving Time制度を採用している地域とそうでない地域があります。
ちょっとややこしいですねー
言い換えると…
・3つの時差がある
・夏時間はその3つのタイムゾーン(時差)に関係なく、地域ごとに採用・不採用としている

オーストラリア大陸は縦にも横にも広いので、こうなるのも納得!
順に解説していきましょう
国内の3つのタイムゾーンと日本との時差
縦割りで3つに分かれています。
東部時間、中央部時間・西部時間
日付変更線に近い東側の方が早い時刻ですね。西部時間との差は2時間です。
【東部時間の地域//ピンク//日本との時差+1時間】
・Queensland(QLD)クイーンズランド州…ケアンズ・ブリスベン・ゴールドコーストなど
・New South Wales(NSW)ニューサウスウェールズ州(ブロークンヒルを除く)…シドニーなど
・Victoria(VIC)ヴィクトリア州…メルボルンなど
・Australia Capital Territory(ACT)オーストラリア首都特別地域…キャンベラなど
・Tasmania(TAS)タスマニア州…ホバートなど
【中央部時間の地域//ターコイズブルー//日本との時差+30分】
・Northern Territory(NT)ノーザンテリトリー北部準州…ダーウィンなど
・South Australia(SA)南オーストラリア州…アデレードなど
・NSW…ブロークンヒル地域
【西部時間の地域//イエロー//日本との時差−1時間】
・Western Australia(WA)西オーストラリア…パースなど
Daylight Saving Timeを採用している地域、していない地域
現在オーストラリア国内で、Daylight Saving Timeディライトセービングタイムを採用している地域は…
・NSW:シドニーのあるニューサウスウェールズ州(ブロークンヒルを除く)
・ACT:オーストラリアの首都キャンベラがあるオーストラリア首都特別地域
・VIC:メルボルンのあるヴィクトリア州
・TAS:本土の下にある島タスマニア州
・SA:アデレードのあるサウスオーストラリア州
です。
この地図の下の方に位置する星柄の地域になります↓
日本との時差はスタンダードタイム+1時間に増えます。
採用していない地域は、赤道により近い位置にある
・NT:ダーウィンのあるノーザンテリトリー
・QLD:ゴールドコースト、ブリスベン、ケアンズのあるクイーンズランド州
・WA:パースのある西オーストラリア州
においては、Daylight Saving Timeを採用していません。
一年を通して時計の針を調整する必要はありませんし、日本との時差にも変更はありません。
切り替えはいつ? 期間は?
オーストラリアの場合は、10月の第一日曜日から翌年の4月の第一日曜日までがDaylight Saving Timeの期間です。

南半球にあるオーストラリアは、
北半球にある日本とは季節が逆。
日本の寒い期間がこちらでは夏時間となります。
7ヶ月間は夏時間ということになります。
残りの5ヶ月間、夏時間ではない期間は、Standard Timeスタンダードタイム標準時間と言います。(短い期間の方が、標準時間というのもなんか変ですけどねw)
冬時間Winter Timeとはあまり聞いたことがないです。
時刻の正しい合わせ方
現在はスマホやパソコンなどネットに繋がっているデヴァイスに頼るのが一番簡単で確実です!スマホの時刻に合わせて、自動更新されない他の時計の時刻を手動で調整しましょう。
夏時間が始まる前夜、いつものようにアラームをセットすれば、ちゃんと翌朝に正しい時刻にアラームが鳴りますよ。(1時間睡眠時間は短くなりますがw)
スマホは、地域の時刻に自動で調整されます。
例えば、車でDaylight Saving Timeを採用している州から、採用していない州へ入るとスマホのデータがアップデートされ時刻が自動で変更されます。
まだスマホがない時代は、この制度に慣れていないワーホリや留学生、旅行者も結構失敗(遅刻など)が多かったと思われます。マチルダもそのひとり(汗
今は便利ですねぇ。「時計を合わせ忘れた」と言うのは遅刻の言い訳にならない時代ですw
夏時間が終わり、スタンダードタイムへ戻るときも、スマホ頼りでOKです!
今年2020年の夏時間はいつからいつまで?
2020年10月4日(日曜日)から
2021年4月4日(日曜日)まで
がDaylight Saving Timeの期間になります。
4月に終了する時は、夜中に時刻変更になるので、土曜日に寝て、日曜日の朝に起きた時にはスタンダードタイムになっています。
まとめと注意点
Daylight Saving Timeがスタートする時と、終わる時にはTVやラジオでも盛んに『この日曜日からスタートしますよ』とか『今週の日曜日に終わりますよ』と情報発信されます。
適用地域では、この日を境に公共の交通機関のタイムテーブル、お店や学校、ビジネスのスタート&クローズ時間、全てが「しれっと」1時間ずれた時刻に沿って進みます。慣れないとちょっと不思議な感覚です。
気を付けたいのは、適用地域と不適用地域間の移動や、コンタクトする時間です。
例えば、企業のカスタマーサービスへ電話してみたら、住んでいる地域との時差があり既にサービス時間は終了していたとか。
時差がある地域とのコンタクトを取るときには、『NSW時間で10時に電話する』とか『QLDタイムで2時に集合』とか、どの時間軸なのか双方が分かるようにしておくことがトラブルを避けるコツです。
慣れないうちは、戸惑いますが、これもオーストラリア生活の一部、マチルダは『おもしろいなぁ』って思うようにしていますw
この記事があなたのお役に立てますように。。。
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